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LIPについて

LIP(リップ)は1867年にフランス東部の街、ブザンソンで創業したフランスを代表するウォッチブランドです。
フランス時計製造の心臓部と言われるブザンソンは、古くは皇帝ナポレオンに時計を謹呈するなど長い歴史があります。そのブザンソンで創業したLIPは、フランスを代表する時計ブランドとして自国のドゴール首相、国賓扱いの英国チャーチル首相、米国のアイゼンハワー大統領やクリントン大統領にも贈呈されています。

LIPはクラシックな時計作りに長けていた一方、高速列車TGVから家電や食器まで幅広いデザインを手がけた「インダストリアル(デザイン)のエステティシャン」と称されるフランスを代表するデザイナー、ロジェ・タロンによる左右非対称の斬新なデザインの“マッハ2000”シリーズを1975年に発表するなど、フレンチデザインを象徴するプロダクトも生み出しています。

時代を経ても色褪せないフレンチデザインと、2017年に150周年を迎えた長い時計製造の歴史に基づいたLIPのコレクションは、近年パリを中心にフランスの幅広い世代に再評価されフランスのTV番組でも取り上げられています。数多くあるウォッチブランドの中でも、実際にフランス国内に工場を構え、現在も信頼性の高いスイス製や日本製のムーブメント(機械)をパーツで仕入れ、一つひとつ手で組み上げられているLIPの時計は、決して流行だけに留まらない独自の魅力を備えています。



LIP HISTORY

1844 – 1913年
Emmanuel Lipann(エマニュエル・リップマン)

エマニュエル・イザーク・リップマンは、 1844年にフランスの“Neuf Brisach(ヌフ=ブリザック)”で生まれました。
もともと、アルザスのユダヤ系時計職人の家系で、彼の父は時計部品を販売していました。
1867年、エマニュエルは時計工場を設立しました。彼の仕事に対するパワー、美学に対する革新的なビジョン、そしてその自発的な姿勢のお陰で、工場は急速に発展しました。1868年、エマニュエルは結婚し、3人の子供を授かりました。3人のうち新しい工場長を務めたカミーユは、家族経営の拡大に大きく貢献しました。 ジェニーはカミーユほど関わりが多くありませんでしたが、しばらくの間、事務として働いていました。1913年、エマニュエル・リップマンはこの世を去りました。



1904年
キュリー夫妻による、発光ダイヤルの開発

エルネスト・リップマンは、キュリー夫妻に暗闇でも文字盤が読める素材を探すよう依頼しました。1898年、彼らはラジウムを発見し、初めての発光ダイヤルをLIPのために開発しました。



1905 – 1966年
Fred Lip(フレッド・リップ)

エマニュエル・リップマンの孫、フレデリック・サムエル・リップマンは、1905年11月2日にブザンソンで生まれました。
パリでの混沌とした学校生活を終え、1922年に学士号試験を受けましたが、不合格でした。

そのため父親のエルネストは、彼を家族のいる故郷へ連れ戻し、ブザンソンの時計技術学校へ入学させました。
兵役を終えた後、フレデリックはアメリカに行き、ハーレーダビッドソンやインディアンモーターサイクルのオートバイ組立工場や、時計生産工場の見学ツアーに参加しました。この旅と彼のモータースポーツへの情熱が、彼のビジョンやメソッドに影響を与えることとなります。1931年8月、彼はLIP社へ入社しました。

“天才と狂人は紙一重” フレッドは伝統を覆しました。
彼の指揮のもと、LIPはフランスで最初の革新的な時計メーカーとなりました。
1954年にLIP社は、ピークを迎えました。当時、15,000人が働き、1年に30万もの時計を生産していました。そして1960年には、パレンテ工場を開設しました。
しかし、フレッド・リップは、1971年2月に訪れたクォーツショックに対応することが出来ず、彼は1996年にパリでその一生を終えました。



1908年
LIPがブランドに

“LIP”の3文字がブランド名として、初めてダイヤルに刻まれました。



1910年
流通ネットワークの革命

LIPは、雑誌広告をはじめとするプロモーションキャンペーンを取り入れました。ポスター広告を流通ネットワークに使用したことは、世界的な時計業界にとっても大きな革新でした。
この独自の取り組みにより、LIP社が決めた価格での販売を世界中から認められることになったのです。



1946年
T18(チャーチル)

T18は、1935年から1950年代の終わりまで生産されました。T18は、第二次世界大戦中にイギリスがフランスを救った証として、“サー・ウィンストン・チャーチル”に贈呈されました。そのため、現在でもこのコレクションは“チャーチル”の愛称で親しまれています。



1952年
LIPが最初のエレクトリックォッチを開発

フレッド・リップ氏の指揮下で、1946年から世界初のエレクトリックウォッチの開発が進められました。
1952年の3月に発表され、1958年まで市場で販売されていました。



1967年
伝説のノーティックスキー

LIP社の100周年記念として、1967年の春にノーティックスキーを発売しました。初めて200メートル防水機能を備えたこの時計は、トラブル防止のためガラス内側に回転ベゼルを装備しました。



1974年
7人のデザイナーの冒険

1974年、LIP社の新しいGM、クラウデ・ノイシュヴァンダー氏は、様々な業界から、最も有能だとされる7人のデザイナーを呼び寄せました。そして、7人のデザイナー達(Roger Tallon, Rudolf Meyer, Marc Held, Michel Boyer, Isabelle Hebey, Michel Kinn and Jean Dinh Van)は、翌年のコレクションに参加しました。その結果は輝かしいものであり、今でも最先端とされています。

中でもフランスを代表するロジェ・タロンがデザインを手がけたマッハ2000コレクションは、まさにLIPの顔とも言えるトップセラーとなっています。



2014年
LIPのタイムレスなデザイン

フランスで初めての200メートル防水機能が付いたノーティックスキーは、LIP社の洗練された時計生産技術のノウハウを証明する、タイムレスで伝説となったコレクションです。頑丈で、信頼できる完璧な防水機能を持ったノーティックスキーは、伝説のヨットマンであるエリック・タバルリーも着用していたと言われています。



2015年
Henriette(アンリエット)

60年代のビンテージスピリット
LIP社が女性らしさを注ぎ込んだHenriette(アンリエット)コレクションは、可愛らしさとノスタルジックにあふれています。エレガントな女性らしさ、ビンテーシ感の融合は、まさに現代でも受け入れられる姿です。LIPの未来は、これからもブザンソンで形成されていくことでしょう。